「私は雇い主」2001年4月28日掲載

私の家にはガルディアンと言われるガードマンがいた。このことについては書いても書ききれないことがある。人を雇うことなどしたこともなかった私にとって、複雑な思いの残る「ガルディアン」だ。
私のいた家は一軒家で、すでにガルディアンが一家で住んでいた。入居する前に、留守の間に家の物をすべて盗まれた隊員の話を聞かされ、観念して雇った。
このガルディアンは二ヶ月くらいで解雇した。ここにはガルディアンの労働組合があるのだが、彼は知らないうちに私を組合に訴えていた。彼とは決められた以上の給料、そして年次休暇、あるいはそれに代わる手当などが約束された契約を交わしていたので訴えに根拠はない。けんかになり、解雇するしかなくなった。私の前の雇い主も組合に訴えられていた。
次に二人のガルディアンを雇って昼夜交代でいてもらった。しばらくすると突然一人が若い男を連れてきて「今日からこいつがかわりに働く」と言った。

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「マラリアの体験」2001年5月9日掲載

アフリカの多くの国ではハマダラ蚊という蚊が媒介するマラリアの危険にさらされて暮らすことになるのではないか。
多いのは熱性マラリアで、放置すると死亡することがあるので侮れない。毎日飲む薬、週に一回飲む薬、と二種類配布され、飲んでいた。ハマダラ蚊はどこにでもいるので、完全退治はできない。体力を維持することがいちばんの予防法と教えられた。
そうはいっても酷暑のニジェールでは、夜五・六回シャワーを浴び、それでも眠れないことがある。多くの日本人はしだいに暑さでやせていく。食べてもすぐ消耗し、栄養にならないのだ。
私がマラリアにかかったのは、体力もかなり落ち、それでも帰国数ヶ月前にできるだけのことをしたいとがむしゃらに動いていたころだった。発熱し、病院に行ったが、「鼻炎」と言われて帰された。立っているのもつらかったのに。

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